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◎写経とは?
わが国での写経の歴史は、673年に一切経の書写が行なわれたという日本書紀の記事が最古のものである。
おそらく、平安時代頃から病気平癒・先祖代々供養などの祈願や供養を目的にした写経が始められた。写経の心は、時代を超えて、人々にとって大きな心の支えになり、多くの人の信仰生活に心のやすらぎを与える糧となってきた。初心者の方には『般若心経』という短い経典であるが、仏法の大意が述べられており書写しやすく写経にはおすすめの経典である。
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◎写経の功徳
一滴の水、一磨の墨を和合して、これを一管の筆に托して心を静めてお経を、一字一字うつしていくことは、ご仏像を一体づつ刻むのと同じことであります。
また経典を受持し読誦すれば解脱の捷路であると言われておりますが、これとともに、もし経典を書写すれば大願が成ずると言われるのは、その一字一字に自ら仏音に接し清浄無垢の心境に尊かれる「行」であるからであります。
現代人の中には、経典の読誦や、写経は、漢字ばかりで、読みにくいし、意味もわからないし、たゞ有難いお経だから写すというだけでは納得できない。これを写せばどんな利益があるかと、すべて物事を打算的に考えていく傾向があるために、およそ現代生活とは縁遠いものとしか考えられていないようであります。
いろいろな修行の方法があると思いますが、何か仕事をしようと思う時、「やろう」という信念をもってかからなければなりません。
何事も自分自身の「信」がないと成就しません。そのよりどころとする「信」を得ることが「仏心」に接する心であり、自分自身に何時も絶対不動の支えがあるという事を信ずるから、事に臨んで動ぜず如何なることも成し遂げられるのであります。
この信念を常に持ち続けられるのが「信仰」の力であって、その心のつながりを形の上にあらわしてゆくのが写経であります。即ち写経という浄業は確固たる「信」を養う「写経行」であります。
興教大師さまは「もし私の言うことが虚言ならば、自ら修して知れ。」とお示しになっておられます。写経を行い、書き得たことによって満ちたりた心と精神的な潤いをもって、日々の生活に光明を見出す時、「写経行」の功徳がはじめて頂けるのであります。
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地蔵院にご奉納ください。
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◎写経の心得
一、手を洗い、口をすゝぎ、衣服をとゝのえ、心をしずめ作法に入る
一、香をたき、室内を浄め、机上に経本、手本、用紙、硯、筆、墨、水入、文鎮等をととのえる
一、作法終ったならば、自分の書写したものに誤字、脱字がないかを調べながら誦経する
◎写経の作法
(自宅で行う場合)
一、合掌(がっしょう) 着座して手を合す
一、懺悔(ざんげ)の文(もん) 我昔より造る所の諸の悪業(あくごう)は、皆無(みなむ)始(し)の貧・□・癡に由る
身語意より生ずる所なり一切我今皆懺悔したてまつる
一、誦経 般若心経一巻
一、願文 真言は不思議なり、観誦すれば無明をのぞく、一字に千里を含み即身に法如を証す
行々として円寂に至り去々として原初に入る三界は客舎の如し、一心は是れ本居なし我いま
至心に懺悔し謹しみて般若心経を写経し奉る、仰ぎ願わくは一字一字法界に遍し、三世十方
の諸仏に供養し奉らん 乃至法界、平等利益
一、浄写 (一字一字心をこめて書く)
一、誦経 (浄写した般若心経に目を通しながら唱える)
一、ご宝号 南無大師遍照金剛 7反
一、回向 上来般若心経を浄写し奉る
願わくはこの功徳を以って普ねく一切に及ぼし、我らと衆生と皆ともに仏道を成せんことを |